
矢印鼻ボトックス、
なぜ効果がないと言われるのでしょうか?
トゥクソム駅1番出口すぐ前、シオ医院
こんにちは。シオ医院です。
診察室で鼻の形に関するお悩みをご相談いただく際、
「矢印鼻ボトックスを打ってみたけれど
全く効果がなかった」
と失望を口にされる方に時折お会いします。
実際にインターネットの口コミを調べてみても、矢印鼻ボトックスに対する評価は極端に分かれています。
なぜ効果を感じる人と、そうでない人がいるのでしょうか?
結論から申し上げますと、
「ボトックスで矯正可能な鼻」と「そうでない鼻」を
正確に区別せずに施術が行われたからです。
本日は、矢印鼻ボトックスの真の原理と、どのような方に
効果的なのかを分かりやすく整理してお伝えします。
1. ボトックスは「鼻を上に引き上げる」施術ではありません。
矢印鼻ボトックスのカウンセリングで、患者様から最も多くいただく質問があります。
「先生、この注射を打てば鼻先が上にグッと上がりますか?」
いつもお伝えしていますが、
ボトックスの根本的な原理をまず理解する必要があります。
ボトックスは皮膚や軟骨を物理的に上に引き上げる(リフティング)施術ではありません。
過度に力が入る筋肉の動きを一時的に麻痺させ、その力を抜く施術です。
「鼻先を下に強く引き下げる筋肉の力を遮断し、鼻がこれ以上下に引っ張られないように防ぐもの」です。
この微細ですが重要な違いを認識していただければ、矢印鼻ボトックスの施術満足度は変わってくるはずです。
2. 本当に矢印鼻ボトックスが必要な方 [正確な適応症]
では、どのような場合に矢印鼻ボトックスが劇的な効果を発揮するのでしょうか?
鍵は「表情を作った時の変化」にあります。
- 普段、無表情の時は鼻の形が気にならない方
- 写真を撮ったり、大きく笑ったりすると特に鼻先が下に垂れて長く見える方
- 笑うと人中が目立って短くなり、上唇が巻き上がるような感じがする方
このような症状は、顔にある鼻中隔下制筋(Depressor septi nasi, DSN)という筋肉が過度に収縮するために発生します。
この筋肉は収縮する際、鼻先を下に下げ、
人中を短くし、唇を上に引き上げる役割をします。
したがって、笑うと矢印鼻になる方は、このDSN筋肉に
ボトックスを注入して力を抜いてあげれば、大きく笑っても鼻先が下に落ちず、本来の整った形を維持できるようになります。
3. 効果が見込めない場合(非適応症)
一方で、ボトックスだけでは改善効果を期待しにくいケースがあります。
それは、無表情でじっとしている時もすでに鼻先が下に垂れている「構造的な矢印鼻」です。
じっとしている時の鼻の形は、筋肉の力とは無関係な、骨や軟骨など鼻自体の解剖学的な構造の問題です。
そもそも筋肉が引っ張って下がっているわけではないため、ボトックスで筋肉の力を抜いたとしても、元々垂れていた鼻先が元の位置に戻ることはありません。このような場合は、ボトックスではなく、鼻先の軟骨を再配置する外科的な手術アプローチを検討する必要があります。
矢印鼻矯正は、単に鼻先の下に
注射を一本打って
終わるような軽い施術ではありません。
鼻の周りには、メインのターゲットである鼻中隔下制筋(DSN)以外にも、小鼻を動かしたり唇を持ち上げたりするなど、表情に関与する4〜5つの複雑な筋肉が密集しています。
DSNの動きを制御することが最も重要ですが、残りの周辺筋肉との相互作用まで繊細に考慮してデザインしなければ、表情が不自然にならず、自然な結果を得ることはできません。
シオ医院の診察室で
問診にかなりの時間を
割く理由もまさにこのためです。
無表情の時の鼻のラインを確認し、明るく笑った時に鼻が横に広がるか、下にグッと落ちるか、人中と唇の変化はどのような様子かを直接目で丁寧に確認します。この過程を経てこそ、患者様のお悩みが「ボトックスで解決できる適応症」なのかを正確に鑑別できるのです。
矢印鼻ボトックスは、ご自身の鼻の状態と筋肉の使い方を正確に診断した上でアプローチすれば、手術の負担なしに明るく自信のある表情を取り戻せる、非常に価値のある(?)施術です。
単に他人の良い口コミだけを見て決めるのではなく、自分の鼻が果たしてボトックスで矯正できるタイプなのかをしっかり相談した上で施術を受けてくださいね!!~~
* シオ医院はトゥクソム駅1番出口のすぐ前にあります。